バカンスに行って来ました！

いつもだいぶん経ってから書いてしまうブログですいませんが、3月23日を最後に、演劇学校の2学期が、派手なパーティーと共に終わり、いつものように夫の母の住んでいる田舎へ、バカンス（休暇）へ行ってきました。

夫の母の家は、パリからTGV（フランスの新幹線）に乗って南に約6時間行った"Brive"という駅から更に30分車を走らせたところにあり、緑に囲まれた小さな村にあります。

今回は4日間という短い滞在なので、とにかく散歩！緑を堪能するべしと１人で散歩をしまくっていました（笑）

ワイン畑やら、牧場、クルミの木、小さな村にある古い家屋、、、何度か来てるけど、毎回新鮮さを感じるのはなんでだろう？？空気のせいかしら？？

 今回は少し家のお手伝い。去年の9月に降ったゴルフ大の雹（ヒョウ）のせいで、壊れてしまった屋根の交換です。（詳しくは：こちら過去のブログ）私は竹と竹の針金をねじってみたりと小さな仕事担当。ジュリアン（夫）は力仕事担当でした。

 交換が終わると、すっかり夏の雰囲気に。今年の夏にまた来るの楽しみだな♪

そういえば義理母のイザベルが、旦那さまがプレゼントしてくれた車を嬉しそうに私達に話していました。そして私は、生まれて初めて、スポーツカーとやらに乗ってしまいました。天井がブイーンと開いた時には、びっくり？！夏！！って感じですな♪自然の沢山あるところで乗る車って感じがしました。町中なんかで乗ってしまったら、ゴミやらチリやら排気ガスやらで大変な事になりそう。。。あ、イザベル本人さんも「ここだけでしか天井開けないけどね」と笑ってました。しかしまぁ、ご近所の人にも嬉しそうに話している彼女を見て、ついついかわいいなぁ♪と思ってしまいました。うーん、私もいつまでも夫を愛せる妻でいたいわぁ♪

 他にはやはり、散歩。。。

 昼寝。。。

 馬やロバとふれあったり。。。

不思議な穴を見ると、のぞきこんでみたり。。。

切り株に隠れて、原住民ごっこをしてみたり。。。

 などなど、後半はいらなかったですが、とにかくめいいっぱい楽しんできました。 ここは何度も来ても飽きない場所です（喜）。4日間楽しんで、ゆっくりして、充電すると、パリに向かってレッツ・ゴー！いつもお世話になってるイザベルに感謝です！また、夏もよろしくお願いしまーす♪なんつって（笑）

私にとっての”青い鳥”か。。。

Collectif Quatre Ailes（コレクティフ・キャトル・エル）ー（4つの翼）による公演「L'OISEAU BLEU」 -（青い鳥）が怪我もなく終了しました！日々、多くのお客さんに来場して頂いて、感謝感激雨霰でございます〜！！公演のイメージ写真はこちら（Facebookのですが、皆さんみれるかな？？？）

 （公演のイメージ写真：Collectif Quatre Ailesのサイトより）

最後にブログを書いてから約2ヶ月も更新をさぼっていました。あははは。。。すいません。なんと言っても、バタバタとした日々を送っていましたので。。。ちょっと長くなってしまいますが、良かったら最後までお付き合い願いたいと思います（笑）。

 （リハ中の写真）

1月の後半に再会した、リハーサル”青い鳥”。学校との同時進行だったので、朝9時〜13時30分は学校、14時30分〜20時ぐらいまではリハと言う日々を公演終了まで送っていました。たはは。この公演はサーカス要素も入ってるために、ほぼ1日中体を動かしていると言う。。。今ではちょっとしたキン肉マンになってます（笑）

そしてリハと重なったのが、マスク創作。すっかり学校で作る物だと思っていたのですが、自宅での創作指示。しかも先生達は作り方を口で指示するだけ。。。ひぇ〜！！

しかしありがたい事に、学校の生徒でマスクに詳しい人が、ワークショップを皆のために開いてくれたんです。これには本当に助かりました〜（汗）

 しかも私がリハで、夜遅くしかできない事を聞いて、夜21時〜1時頃までアトリエを借りて、教えてくれたりしてくれました。。。本当に感謝です。ありがとう〜♪

ここですべての基本を教わって、あとは家での創作。

ここから2週間は、学校、リハ、マスク創作と続き、肉体的には本当にきつかったぁ〜（涙）。でもでも、すべてが好きな事だったせいか、どこからエネルギーが湧いてくるんでしょうか、、、思ったより元気でした。つーか、この忙しさを楽しんでた部分もあります。

 何度も作り直し、何度も色を塗り替えて、やっと出来上がったのがこのマスク。頑張ったかいもあって、学校のマスク選考にも無事に残りました。嬉しかったぁ〜♪

 そしてマスク創作が終わる頃には、もう本番？！と、まぁ怒濤のような日々。。。本当に時間が過ぎるのは早い。。。時間を振り返ると、本番の朝は胸に込み上げる物がありました。。。

 劇場に足を踏み入れると、今までの何ヶ月かに渡る、カンパニーのメンバーとの思い出が頭の中を巡ります。このカンパニーの夏のワークショップ兼キャスティング（詳しい事はこちらへ）を受けたとき、すでに演劇学校に行く事は決まっていたので、かなりこの公演に参加する事は難しいと思っていたのに、、、なんと、私を受け入れてくれ、学校との掛け持ちもOKしてくれた時にはビックリしました。普通はまず、あまりないと思います。

しかもクリエーションでは、皆本当の家族のように仲良く、お互いをいたわりあい、高めあい、本当に素晴らしい日々を過ごさせてもらいました。私にとっては、初めて舞台でちゃんと台詞がある役。役者としての一歩を踏ませてもらいました。台詞をちゃんと言うために、発音の専門の先生ところにも通いました。。。うーん、しみじみ。。。

 楽屋に入ると、たくさんのプレゼントが？！

フランスでは舞台初日に、思いを込めて仲間に贈り物をする事が時々あります。今回、私も用意して、朝1番に到着して、こっそり置いたのに。。。なんと皆同じ事を考えていたんです！！これには、嬉しさと、おかしさ、で幸せの笑いがこぼれました。どれだけ皆が、皆を大事に思っているか、この何ヶ月かのクリエーションが、皆にとってもどれだけ大事な物だったか。。。こんなとき、本当にこの仕事をしてて、良かったなぁと思っちゃったりしちゃうんですね。。。本当に素敵な出会いをしたなぁ、ありがたいなぁ、と思います。

そんな皆の思いがこもった公演は、無事に大成功！！！今年はオフですが、アビニオン行きも決定しました。今からすでに楽しみです。

そして最後の打ち上げ！皆疲れていたけれど、飲んで食べて、今までの思い出を語り合って。。。そして別れました。といっても、またきっとどこかで食べたり飲んだり、再会する機会はたくさんあると思いますが、やはり公演後の別れは、なんとなく特別に感じてしまったな。。。たはは。。。

 今回”青い鳥”を通じて、色々と考えさせられました。私にとってこの仕事は、この話しと同じだなって。幸せの青い鳥を求めて、色々な別れや出会いを繰り返して、色々な発見をして、成長していく。自分と向き合っていく。。。私は本当に自分の仕事が大好きになりました。好きで好きで、たまらないんだなって。なんつって。。。でもこれ本当。これからも、後悔しないよう精一杯生きていこうって。私は今本当に幸せだよ、お母さん。いつまで続くわからないけどね （笑）


そうだ！幸せついでに、不思議なお話。リハ期間中に、仲間とレストランに行った時、この国に来て初めての泥棒に合いました。私の席のすぐ隣にあったリュックサックが、いつのまにか神隠しにあったかのように消えてしまったのです。まぁ、泥棒なんですが（笑）。いつもリュックサックの中には、稽古着、腰痛にならないように腹巻き、長い期間に渡って学校で教わった事を書き留めているノート、ずっとリハに使っている大事なノート、そしてマスクが入っていたんです。なので、このリュックが盗まれた時は、ガビーン！！ちょっとショックかも、、、リュックや稽古着は替えがきくけれど、他の物は替えがきかないもんなぁ、、、と思っていたんですが、、、

この日に限って学校の友人が『あなたのマスク使いたいから貸して』と言ってきたので、友人に貸したためにマスクはなんとか盗まれなかったのでホッとしていたんです。 そして家に帰ってみると、、、、”長い期間に渡って学校で教わった事を書き留めているノート”が家のテーブルに？！あ、今日は忘れたんだ、、、なんてラッキー、こんな事もあるんだと思っていたら、、、

次の日に劇場の楽屋に入ると、、、腰痛にならないように腹巻き、ずっとリハに使っている大事なノート、これらの大事な物もすべて、劇場にたまたま忘れていってたんです？！結局盗まれたのは、リュックサックと稽古着。。。本当に大事な物はすべて私の手元に残りました。。。このとき、涙が出るほど嬉しくて、、、神様っているのかもと、思ってしまいました。。。そういえば、リハの仲間も自分の事のように喜んでくれたっけか。。。

泥棒に合ったのは、アンラッキーだったけど、なんか大事な物がなんなのか教わった気がしました。。。なんつって。。。ま、でも泥棒には気をつけなくちゃね。あわないのが一番！！たはは。。。