2011-08-19

メーテルリンクの”青い鳥”

一年前に受けた演劇学校ルコックのワークショップで知り合った友人”ダミアン”の紹介で、Collectif Quatre Ailes (コレクティフ・キャトル・エル)の演出家と出会いました。このカンパニーは、少しサーカス要素も入った演劇作品を作っています。

「今回メーテルリンクの”青い鳥”を創作しようと思うのだけど、今度一週間のお試しクリエーション(創作)があるんだけど、君も参加してみない?」

最近少しずつでも良いから、演劇にも関わりたかったので、願ったり叶ったり「もちろん!!喜んで!!」と返事して、参加する事にしました。しかも8月は特にやる事もなく、バカンス(休暇)でどこかに行く予定もなかったから、勉強する機会があるのは嬉しい♪




早速の本屋さんで、日本語の青い鳥を購入。初めて文庫本で読んだけど、これが結構面白い。青い鳥と言えば、日本で小さい時に、劇団四季の”ドリーミング”を見て感動した記憶が。。。この年になって、好きだった作品に少しでも携われるのは、とっても嬉しい事ですね。



クリエーション当日。。。受け取った台本が!!


165ページに渡るフランス語の台本。初日は台本の読みだけで終了。。。しかも私は初見だったので、皆さんに申し訳ないほど、つっかえつっかえ。。。でも演出家の”ミカエル”は、私が読みが苦手なのを知っていたので、台詞の少ない所だけくれたのですが、それでも悲しい状態。皆さん、初見でもしっかり読めるんですもん。って、フランス人のプロの役者さんなので、当たり前のことなんだろうけど。 なんか場違いな所に来てしまった感が(涙)たはは。。。でも”ミカエル”曰く

「これはあくまでも、話のベースを知るためだけだから。明日からは即興を中心にやっていくから大丈夫だよ。」

ホッとしたぁ〜。でもこれもいつか乗り越えなくちゃいけない、壁だよなぁ。。。。



 次の日からは、最初はサーカスてテクニックの基本練習、そのあと自分で選んだ衣装を着て、即興というメニューになりました。久しぶりのサーカス。筋肉痛にはなったけど、体が凄く喜んでいるのがわかりました。私やっぱり、サーカス好きだわさ。。。即興は、チルチルとミチルの、ミチル(妹役・9歳の女の子)。緊張しましたよ〜。体を動かすのは、緊張もあまりしないのですが、演劇の即興となると、ドキドキバクバク。心臓が破裂しそうになりました。 なんとか無事にできたけど、演出家に良い所と悪い所をダメ出ししてもらい、更に自分の役を深めていきます。おかげで自分の弱点もよくわかりました。しかも、他にいた役者さんたちのレベルも高く、やってて本当に面白く、見ていても勉強になる事ばかり。ありがたやぁ〜。そんなこんなで1週間があっという間に過ぎていきました。


実はこのお試しクリエーション、ちょっとオーディションも含んでいたらしい。最後に聞いてビックリ。でも最初に知らんで良かった〜。知ってたら、緊張しすぎちゃってたもんなぁ。

カンパニーの方々は、皆素敵な人達で、役者人もそれなりの経験者。一緒にやってみたい。。。もし選ばれたら、、、なんて淡い期待をしているのですが、、、

実は彼らが考えている創作期間が、11月〜12月。3月の公演に向けて、1月から本格的な稽古に入りたいそうです。私はその期間、CGアニメ映画の撮影で中国に行く可能性が色濃く。しかもこれから演劇学校ルコックに入る予定なので、欠席はリスクが。。。しかもすでにこの撮影が執行されれば、2週間は確実に学校を休まなくてはいけないので、かなり厳しい状況。しかもこの作品でツアーなんか、バカンス中以外は、とてもじゃないけどできない。。。どう考えても、厳しいの一言なんですね。たはは。

演出家には「ルコックに入るんでなくて、もっと台詞劇の方を濃くしていった方が、さらに役者として仕事の幅やキャリアが広がっていくんじゃない」と言ってくれたけど、、、

「でもここじゃなくちゃ、勉強できない事もたくさんありそうだから、、、しかも今、空間と物の関係にすごく興味があって、そこをまず広げたい」

とお返事しました。いやぁ〜、学校に入ると決めてから、良いお仕事のお話もあったけど、断るしかない(涙)。でも決断した事を覆したくないし。と言っても、CGアニメのお仕事は、長期で収入が大きく左右するので、受けることにしました。まだ確実ではないのですが。。。この欠席する2週間が、どこまで学校に影響し、私ととって痛手になるのか、ちょっと心配。



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