2012-08-05

フェスティバル・ミモス


7月31日〜8月5日かけて、マイム・フェスティバル・ミモスへ行って来ました。このフェスティバルは、1983年にマルセル・マルソーの栄光を評して、フランスの南部の都市”ペリグー”にて開催されました。それから30年、マルソーの死後も続いているフェスティバルです。


(マルセル・マルソーの公演チラシ)

やはりマイムと言うと、”パントマイムの神様”と呼ばれたマルソーのイメージは強く、パントマイム=マルセル・マルソーが一般的な方が思うマイムなのでしょう。。。




(マルソーの作品映像)

これが昔のマルソーさんのマイム。。。私もすごく小さい時に観に行ったらしいが、残念ながら、私の記憶には残っていません(涙)。

皆さんは、日本にも沢山のマイムのアーティスト達がいて、日本で頑張っていることを知っていますか?マイムのグループもあるんですよ。ぜひぜひ、多くの日本の人たちにも彼らを知って欲しいなぁ。もちろん、世界の人達にもです!!

世界には、演劇フェスティバル、サーカスフェスティバル、音楽フェスティバル等と多くのアート・フェスティバルがありますが、本当にマイムのフェスティバルというの は多くはありません。私は今現在、マイムをベースに演劇やダンス作品などに参加させてもらい、マイムだけのソロ作品をやる事が、ここ数年なくなりました。しかしマイム・フェスティバルの作品を観てみると、本当に色々なタイプのマイムが観られ、マイムの可能性や広がりに、つくづく驚かされます。もっと色々な人達に広がっていくといいなぁ〜。。。




とと、、、ついつい熱く語っちまいそうになったぜ(汗)。。。話しを元に、、、今回このフェスティバル、”マイム・プロビザシオン”という公演で参加しました。このマイム・プロビザシオンは、お客さんにマイムの良さを知ってもらおうと、AUTOUR DU MIMEPAS DE DIEUX の2つのカンパニーが協力しあって、3ヶ月に1回の割合で、パリや地方で開いていた即興のマイム公演です。ここ3年ぐらいになりますか、、、私も初期の頃から、参加させてもらっていました。そしてこの公演に興味を持ったフェスティバル側が、今年このグループを招待公演(IN)として、呼んでくれたのです。





 パリから6時間、、、皆(マイマー:7人と、照明:1人、ミュージシャン:2人)で車に乗ってペリグーへ!



 (L'odyssee入り口の様子)

まずはグループのメンバーと一緒に、主催部署”ロディッセ”(L'odyssee)へ。ここで、宿泊や食事に関する説明を受け、関係者バッチをもらい、宿泊所に向かいました。



(寄宿舎の外観)

宿泊所は、主催部署から歩いて10分の所にある、学生達の寄宿舎。フランスの学生寄宿舎は初めてだったので、ちょっとドキドキ。。。トイレ、シャワー共同、二人1部屋。でも清潔で、部屋もほどよく広く、快適でした♪ 



(城外観)

8月2日の本番までは、リハーサルをやっていたのですが、、、なんと!古い小さなお城の中でのリハーサル?!


(城の中の様子)

このお城、多分普段は地元の人が、集会所やダンス教室などに使っている様子。昔の建物がたくさん残ってる国は、こんな所にも歴史建造物を使ってしまうのね(笑)。でも、ただ建ってるよりか、使われた方がお城も嬉しいのかな。。。

それにしても、お城の中でやるリハーサルは、なんとも奇妙な感じでした。自分たちが、どこの時代にいるか迷ってしまうような。。。なかなかできない経験をさせてもらいました(嬉)。


(テントの外観)

本番はというと、サーカステントの中。この時期の気温は33度〜37度。他の公演の時には、テントの中が50度(?!)になった事があったそうで、テントのまわりを持ち上げ、少しでも風が通るようにしたそうです。中にも冷房があるのですが、それだけでは間に合わなかったそうで。。。ひぇー、お客さん大丈夫かしら。。。



(最後の挨拶の様子)
 

と皆で心配したものの、私達の公演が11時30分からというのもあり、そこまで会場の中は暑くならず、無事に公演を終えました。いやぁ〜、良かった良かった。。。しかし、閉め切る事はできなかったので、照明さんは「残念、暗転にできれば、もっと良い照明が作れるのだけど、、、」と嘆いていました。うーん、確かに残念(涙)。



(L'ECHO DORDOGNEの記事)

新聞にも4つぐらいの記事が載り、まずまずの評判と言った所でしょうか。この企画、フェスティバルで続いていくと良いなぁ。。。



(フォーラムの様子)

公演の他には、マイムに関するフォーラムにも参加してきました。と言っても私は聞き手(笑)。今回私達の公演の主催者の1人、サラがマイムを語る1人として招待されたのです。マイムの歴史、これからのマイム、マイムとは何か?をマイム役者、手話の通訳者、教育者、フェスティバル主催者、で話し合いました。うーん、マイムとは何か?いつも考えさせられるテーマです。




もちろん今回も暇があれば、色々な公演を観に行きました。中でも好きだったのが、1つ目は、Cirque ALBATROS(シルク・アルバトール)の”Louche/pas Louche”(ルーシュ・パ・ルーシュ)。シュールで面白く、心にスルッと温かさが入ってくる作品でした。作品の紹介ビデオはこちら




そして劇場作品の中では、Dudapavia Company(ドゥダ・パビア・カンパニー)の"Malediction"(マルディクション)。ファンタジーの中にある、ダンサーのギャグ、キャラと作品のイメージとのギャップに笑いが止まりませんでした。作品の紹介ビデオはこちら





 最終日には、フェスティバルの食堂でカンパーイ!!暑いのに、皆お疲れさまでした。この夜は、皆で話したて、大いに笑いまくりました♪

私はアビニオンからの疲れもあってか、23時にはこのグループの主催者と寄宿舎に退散。でも他のメンバーは、オフのパーティーにも参加?!踊りまくったそうです。。。す、すごいぜ。。。来年に向けて、もう少し体力つけるかな(汗)




最後に今回このグループの主催者AUTOUR DU MIMEPAS DE DIEUX の3人。左からウォン(PAS DE DIEUX)、サラとピエールイブ(AUTOUR DU MIME )。本当にこの機会をくれて、この企画のために毎回頑張って働いてくれて、本当にありがとう〜!!!これからも、よろしくお願いします。




次回、またこのMIMESISというマイムのイベントで、AUTOUR DU MIMEの集団作品に、参加させてもらう事になりました。この企画も、マイムを広めるために、10のカンパニーが協力しあって作ったそうで、今回2回目。それぞれのカンパニーが、小さな劇場で短編(10分〜15分)の作品を見せていきます。今から本当に楽しみ♪詳しい情報はこちらです!!

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